懐かしのフランス映画がニュープリントで上映
〜11月5日。有楽町スバル座
「永遠のシネマ・コレクション フランスがいっぱい」特集
http://movie.nifty.com/
上映スケジュール
「太陽がいっぱい」 text 常葉隆義
2004/10/02~11/5の間、有楽町スバル座で「永遠のシネマ・コレクション、フランスがいっぱい」というタイトルの下、全5作品の懐かしのフランス映画連続ロードショーをやっている。『望郷』、『ノートルダムのせむし男』、『昼顔』、『奥様ご用心』、そしてラストを飾るのがアラン・ドロン主演の『太陽がいっぱい』(10/30~11/5)だ。
若きアラン・ドロンが知的だがどこか野性味のあるアンチヒーローを熱演しているのが光る。「太陽と海の輝き、鮮烈な青春像、渦巻くサスペンス」ということだが、『禁じられた遊び』の名匠ルネ・クレマンが、当時台頭して来たヌーヴェル・ヴァーグの向こうを張って、ニーノ・ロータのもの悲しいメロディーを伴い小細工を使わずに見せる極上の娯楽映画だ。
<story>
トム・リブレイ(ドロン)と大金持ちの友人フィリップ(モーリス・ロネ)とその婚約者マルジュ(マリー・ラフォレ)の三角関係といったところから始まるが、トムとトムを執拗にからかうフィリップの間にはなにやら同性愛の雰囲気も漂ってくる。ところが、頭脳と美貌に恵まれているトムだが財力は欠けている。いつしかトムのうちにフィリップの財産と婚約者を奪おうという殺意が宿る。地中海にクルージングに出かけた折、ヨットの上でトランプをやっている最中、フィリップがトムの殺人計画を挑発しているうちに冗談が現実になりトムはフィリップをナイフで刺し殺してしまう。ここでいきなり画面の中の地中海が殺伐とした景色に変貌するのが印象深い。ローマとナポリでいろいろと隠蔽工作をやり、一見、トムの計画は成功したかに見える。ナポリの海岸の休憩所で、そこの女将に「太陽がいっぱいだ。いままでで最高の気分だよ」と最後にトムはつぶやくが、その直後に・・・。
<credit>
原作:パトリシア・ハイスミス、監督:ルネ・クレマン、脚本:ポール・ジェイゴーフ、撮影:アンリ・ドカエ、音楽:ニーノ・ロータ、出演:アラン・ドロン、マリー・ラフォレ、モーリス・ロネ他、1960年度作品。
↓アンソニー・ミンゲラによるリメイク
リプリー
です。
10/2†11/15まで、有楽町スバル座でフランス映画5本(ニュープリント)の特
posted by: blog_de_CinemaItalia
2004/10/ 5(mar) 10:36 AM
最近リメイクづいてるハリウッドですが、今度はフレンチ・フィルム・ノアールの傑作「仁義」を香港出身のジョン・ウー監督がリメイクすることになったようです。 「John Woo adds The Red Circle to his list of Projects」...
posted by: パリノルール blog
2004/10/20(mer) 03:05 PM