ポンピドーが謝った!
今年の3〜7月にポンピドーセンターで開催されていた展覧会「Los Angeles 1955-85」で、アメリカの美術館から借りた2作品を床に落として壊してたらしいです。「壊れやすい素材の作品だった」とか言い逃れてたらしいですが、アメリカ側のクレームにより、調査の結果、非を認めて、9月7日に正式に謝罪したようです。
「Pompidou admits human error caused works of art to fall from wall」
壊れちゃったのはPeter AlexanderとCraig Kauffmanの作品で、どちらも壁から落下しての破損。Peter Alexanderのは展示の際、吊り下げ具を留めたノリが完全に乾いてないうちに吊り下げたのが原因。Kauffmanのほうは(下写真)、展示後130日めに原因不明の落下(もともと少し傾いて展示してたらしい)。
↑こちら1.8m×1.2mくらいあるらしい。ケガ人出なくてよかったネ。
補償額は、Peter Alexanderが28000ドル、Kauffmanが60000ドル。ポンビドゥー側は作家に作品の再制作を申し出ているとか。
事件が公けになったのは8月初旬。そのころまだポンピドーは謝罪もしてなかったようで、そのことをロスの新聞が書いたのがきっかけ だったようです。
で、1か月後、ついに謝罪会見↓ 気まずいポンピドー代表。
10月4日から、ラウシェンバーグとイヴ・クラインの展覧会が始まるんですが、今度は代表自ら泊り込みで展示準備を見守るとか。
ついでに、ポンピドーで現在開催中(〜来年1月末)はこちら→「Le Mouvement des images」
美術館の保険について、文化庁のメモ↓
「美術品等に係る保険制度について」
たとえば国立西洋美術館で開催されたプラド美術館展の場合、展示品の総評価額が数百億円で、保険料は数千万だったそうです。
Posted by 7NT-RDBL at 2006/09/12(mar) 11:53 PM [ニュース , 美術・デザイン ] | |です。