パリノルール blog

2年前のこのエントリ→「名誉の殺人のスアドさんのインタビューが話題に」。実はいまだにアクセスが非常に多くて、ひょっとしたらこの映画↓公開の影響かも？と思いましてご紹介。

「母たちの村」2004年。フランス・セネガル合作。
女子割礼（女性性器切除／FGM）の風習から娘を守るために闘う母親たちを描いた作品。カンヌで「ある視点部門グランプリ」を受賞。全国公開スケジュール　予告編

ついでに「女子割礼」の歌も紹介しときます↓

一部カルトな人気を誇る女性歌手トーリ・エイモスの「コーンフレーク・ガール」は、性器切除を扱ったアリス・ウォーカーの小説『喜びの秘密』にインスパイアされて作った曲です。
←トーリ（ちょっと若い頃）

この曲のプロモにはＵＫ版とＵＳ版があって、ビジュアルが全然違う。お国柄に合わせたらしい。
Tori AmosのCornflake girl　ＵＫ版

US版↓　

歌詞に出てくるcornflake girlとraisin girlは、前者が心の狭い少女、後者が心の広い少女を表しているとか。by wiki　

トーリの父親は牧師で、母方の祖父はイースタン・チェロキーというネイティブ・アメリカン系の一族だそうで、メンタルな部分で彼らの影響を深く受けているそうです。

デビュー当時はケロッグ社の、まさにコーンフレーク・ガールだった↓

（このＣＭのオーディションには、あの「sex and the city」のサラ・ジェシカ・パーカーも受けにきていて、ピアノが弾けず涙を飲んだらしい。）

このあといったんバンドデビューしたようですが、レイプに遭ったことをきっかけに、自分の内面を歌う曲作りに変化したようです。
レイプ事件を歌ったトーリの曲「Me and a Gun」(youtube)

音楽活動のかたわら、性暴力被害者をサポートする全米ネットワーク団体RAINN（Rape, Abuse & Incest National Network）の創設にかかわり、現在も支援を続けているそうです。

話変わりますが、イスラム関連でおもしろそうな本が刊行されてたので、ついでに紹介しときます。

「テヘランでロリータを読む」
革命後のイランで、ナボコフ、フロベール、ジェイムズ、オースティンなど、イランではご法度の西洋の小説を読む秘密の読書会を開いていた女性の話のようです。
こちらで一部立ち読み可。


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Posted by 7NT-RDBL at 2006/09/17(dim) 12:00 PM　[映画 , 音楽 , 本・雑誌 ] | |