今年のフェミナ賞はカナダ出身のナンシー・ヒューストンが受賞
女性審査員が選ぶ文学賞の「Prix Femina」に、日本でも『天使の記憶』『愛と創造の日記』の訳本があるNancy Hustonの「Lignes de Faille」が選ばれたようです。
4世代に渡るある一家の物語をそれぞれの世代の6歳の子供の目を通して描いたものとか。
本はこちら↓ ちょっと珍しい形です。
著者はカナダのフランス語圏出身かと思ったら、英語圏のカルガリー出身。53歳。1973年にフランスの名門EHESSに留学し、以後パリ在住。小説だけでなく、エッセイ、評論なども多数手がけていて、フランスでは有名な作家&論客らしいです。夫は哲学者のツヴェタン・トドロフ(二人ともロラン・バルトの弟子)。
映画の脚本も書いてます↓
原題「Emporte moi」 本人も教師役で出てるらしいです。
↓こちらのなまめかしい表紙の本は、
フェミナ賞の外国語部門賞をとったアイルランドの人気作家、Nuala O'Faolain の「The Story of Chicago May」。20世紀初めに世界を股にかけて暗躍したという美貌の女泥棒シカゴ・メイの生涯を追った作品。
シカゴ・メイはアイルランドの貧しい家に育ち、19歳のとき、家の貯えをすべて持ち逃げして一人アメリカへ。ギャングの一味に拾われ、美人局やスリ・詐欺・強盗などで荒稼ぎ。大物ギャングの情夫とともにヨーロッパにも出没し、パリのアメックスに押し入ったりもしてるそうです。
↓法廷でのシカゴ・メイ。青い目と赤みがかった金髪が魅力的な美人だったとか。
この時期のフランスは文学賞が立て続いていて、フェミナ賞と同じ日に「メディシス賞」も発表されてます。
大賞は、チュニジア出身で、リベラシオン紙のベテラン記者でもあるジャーナリスト、Sorj Chalandonの「Une Promesse」に。外国語賞は強制収容所体験のあるユダヤ系ルーマニア人作家Norman Manea の「Hooligan's Return -A Memoir」が受賞。
以上4人の受賞者のご尊顔はこちらで↓(本を持ってる4人)
http://permanent.nouvelobs.com/culture/20061030.OBS7490.html
26日には、アカデミー・フランセーズ賞の発表もあったらしく、ニューヨーク出身の作家Jonathan Littell(ジョナサン・リテル)の「Les Bienveillantes」が初のアメリカ人受賞作品として選ばれたようです。
11月6日には、フランスでもっとも権威のある文学賞と言われているゴンクール賞が発表されます。
追記
ゴンクール賞も、アカデミーフランセーズ賞と同じ、ジョナサン・リテルのLes Bienveillantesが選ばれたようです。
です。
今年の受賞作は、以下のとおり。 ●アカデミー・フランセーズ賞 Bernard d...
posted by: パリノルール blog
2006/11/ 1(mer) 09:26 AM
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posted by: 気楽deブログ
2006/11/26(dim) 09:49 PM