マックス・ランデーについて
昨日のつづきですが、Pierre Etaixのエントリのトップ画像で、チャップリン人形が見つめているMax Linderについて、ちょこっとご紹介。
20世紀初頭に活躍したフランス無声映画のスターで、チャップリンはじめ、多くのコメディアンに影響を与えた人です。第一次大戦に召集され人気がなくなり、戦後アメリカに進出したもののあまりヒットせず帰国。失意の中、40歳のときに18歳の女性と結婚、2年後に1歳の子供を残し、若妻を道連れに自殺、と劇的な人生を送っています。
動くランデールは、こんな感じ(google video)↓
↓一番左の人
チャップリンは師匠と呼んでいたようです。
ランデが自殺したとき、1歳半だった娘のMaud Linderは、のちに父親の生涯を追ったドキュメンタリーを2本作っています。
そのうちの一本「The Man in the Silk Hat」↓
ランデーの作品がたくさん収録されているそうです。
(ランデは500作くらい出演してるらしいのですが、残ってるのは80本くらいとか。)
Maudさんが父親のことや両親の死のいきさつを知ったのは、20歳のときだったとか。心中を思うと心が痛みます。
現在、パリにはMax Linderの名を残した映画館がひとつ、その他、短編映画のMax Linder賞や、Max Linder高校というのも地方にあるようです。
口から物を吹き出すコメディの定番を英語で「spit-take」というらしいのですが、映画で初めて「spit-take」したのがランデーと紹介しているblog↓
panabasis 7 January - Max Linder
と思ったら、アメリカ人のJack Brawnが1906年にいち早く吹いてたそうです。
panabasis 24 June - The Roots of the Spit-Take
このblogの方、大自然の中、猫とたわむれながら、世界のspit takeシーンを集めたり、かなり気ままそうな生活をしてるっぽくて、うらやましいかぎりです。HPのほうでは、古い写真に自分の顔をはめ込んで、森村泰昌さんみたいなこともやってます。ネットがなかったら一生知ることもなかったであろう異国の人。。。
です。
先週末に、友人から活弁生演奏つきの無声映画をやるという話を聞き、行きたいと思っていたのだが、関西でやる学会に行くための荷造り云々で間に合いそうもない・・・...
posted by: amedee d'amedee
2006/12/ 2(sam) 03:09 PM
トラックバックいただきありがとうございました。また近いうちにパリに行こうと思っていますので、書籍・Blogともぜひ参考にしたいと思います。
posted by: amedeeさん 2006/12/ 2(sam) 03:08 PM