ELLE元編集長の闘病記、ジョニー・デップで映画化、のはずが
「キングス&クイーン(DVD)」で好演をみせたマチュー・アマルリック(Mathieu Amalric)主演に変わったようです。デップ主演と発表されていたので、楽しみにしていたデップ・ファンはちょっとがっかりですが。
映画の公開予定は2008年。
タイトルは「THE DIVING BELL AND THE BUTTERFLY」。監督はジュリアン・シュナーベル。
原作は、フランス「エル」誌の編集長ジャン=ドミニク・ボービーの本「Le Scaphandre Et Le Papillon」(英語版)。突然の脳出血で全身不随になった著者が、唯一動かせる左目のまぶたを使って綴った手記です。本が出た2日後に著者は亡くなっています。享年44歳。
Jean-Dominique Bauby編集長↓
かなりの美食家だったそうで、体重オーバーを気にして、
倒れる少し前からちょうどダイエットを始めたところだったそうです。
倒れたのが1995年の12月8日。
脳出血の原因てよく知りませんが、
この季節、働き過ぎでメタボリック気味の方は要注意なのかもしれません。
邦訳はこちら↓
「潜水服は蝶の夢を見る」/ジャン・ドミニック・ボービー 河野万里子訳
タイトルの、"Le Scaphandre Et Le Papillon" (潜水服と蝶)は、
「体は潜水服を着たように重いけれど、心は蝶のように自由だ」という意味。
出版は1997年。
当時、雑誌などでも報じられたので、ご記憶の方も多いのでは?
筆記方法は、ディクテーターがフランス語のアルファベットをよく使われる順に読み上げ、該当する文字のところがきたらボービーさんがまばたきをして知らせる、また最初から読み上げてはまばたきをする、という作業を1文字1文字繰り返して文章にしていく、というものだそうです。130ページの本を書き上げるのに、まばたきの回数は20万回以上とか。
この執筆の模様をジャンジャック・ベネックスが短編ドキュメンタリー映画におさめています。
「ASSIGNE A RESIDENCE (LOCKED IN SYNDROME)」
1997 Jean-Jacques Beineix
ベネックス監督のインタビュー
ボービーさんのような「頭ははっきりしているのに、体が麻痺していて意思を伝えられない」という症状を「閉じ込め症候群(Locked-in シンドローム)」というそうです。
今年の6月、パリで開催された「国際オートノミック(自律制御)見本市」で、この閉じ込め症候群の患者を救う画期的なシステムが発表されたらしいです。
アメリカ人科学者ピーター・ブルナー博士が開発したBCI(ブレイン・コンピュータ・インターフェイス)で、患者が頭で強く思った言葉がデジタル化されてモニターに表示される、というミラクルなものらしいです。
Peter Brunner博士のBCI
「'Mind Over Matter' no Longer Science Fiction 」
↑日本語訳は「Conspiracy Watch 」さんのblogへ。
「興奮を電極で拾い上げてデジタル化する」そうなんですが、「サトラレ」が現実化すると思うと、使い方次第では怖いことにもなりそうな。
…………………………
パリ旅行には
パリノルールをご一緒に
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です。
今月は神経内科のエレクティブをしているので、時間があるときには神経内科の教科書を
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2006/12/18(lun) 02:27 PM
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2007/05/16(mer) 03:14 AM
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posted by: 心の栄養♪映画と英語のジョーク
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2009/02/10(mar) 12:35 AM
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2009/03/ 9(lun) 08:22 AM
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posted by: むーびーふぁんたすてぃっく
2010/04/25(dim) 04:07 AM
はじめまして。
第60回カンヌ国際映画祭の記事を書くのにこちらの記事を参考にさせていただきました。
凄く詳しくてとてもためになりました。事後になりましたが、どうぞよろしくお願いします。
よかったら、私のブログも覗いてみてください。
ところで、私は、マチュー・アルマリックがこの作品で主演男優賞を獲ると予想してみたのですが、どうでしょうか。
TBとコメントをありがとうございます。
せっかくなので、今日新しくエントリ立ててみました。
男優賞、どうでしょう?
早く観てみたいですね。
河瀬直美さんの作品も何かぜひとってもらいたいですが。