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10月10日(日) 初台の東京オペラシティアートギャラリーへ。「感覚の解放」と名付けられた企画展は我々の頭の中にある記憶やイメージを、視覚だけでなく様々な感覚を通じてぐるぐるにかき混ぜる不思議な催し物だ。マルティン・ヴァルデの「Handmates」はテーブルの上にカラフルな水風船が大量に転がっていて誰もが好きなだけ触れられるようになっている。けれども手を伸ばしてそれに触れるとき、それは我々の知っている水風船でなく内部に硬いなにかが入っていることが分かる。目で見て軟らかい水風船だと思っていたそれが、実際に手で触れてみて違う物であったときの驚き(っちゅーってもそんなに大げさじゃないけど)、我々の目から入る情報が如何に曖昧模糊としたものであることか(四方田文体マネ)。 クリスチャン・マークレーの「Telephones」はありとあらゆる映画やドラマから電話のシーンだけを抜き出してまとめたビデオ作品。電話の鳴るシーンから取って話して切るまでの間を何千カットも集めて再構成している。いやはや電話の場面だけでもこんなにも種類があるんですね、電話って素晴らしいですね(水野口調マネ) 他にもこのクリスチャン・マークレーという人、CDを床に一万枚以上敷き詰めてその上を歩かせたり、レコードを擦ったり叩いたり、下敷きのようにぷにぷにさせたり割ったりとプレーヤーにかける以外の方法で音を出させていたり、なかなか面白い作品を沢山だしていた。5000トキメキなにょら〜(ヤンサンのマンガのマネ)。 その後アートギャラリーの真上にあるNTTインターコミュニケーション・センターへ。ここはデジタルフューチャーな高城剛とかが泣いて喜びそうなコンピューターが襲ってきそうです(もよ宙文体マネ)。 と、この日はシンポジウムが開かれていてあんまり見学が出来なかったが残念なわけで、ゴーグル付けて歩いてみたりつまりヴァーチャルリアリティなわけで。最先端の遊びって感じで実に気分良く、ネットカフェもあったわけで。また遊びに来たいと思ったわけで、悪ノリしすぎなわけで(もうなんだかわからん)。 10月9日(土) 早起きしてチケット取り、5分で玉砕。何故大阪では心斎橋クアトロなのに東京では下北沢シェルターなんだろう?<ナンバーガールvsブッチャーズ そりゃ5分で売り切れるっちゅーねん。むがぁ。 もよ家の最寄り駅のぴあは10:30始まりなので、ちょっと遠くのぴあまで電車で来ていたのだが、あんまりにもむかついてバスにも電車にも金を払う気が無くなり徒歩で帰ることにする。何にも買ってないのになんで400円近くも交通費に消えなくてはならないんだ?もったいなさすぎる。 てくてくてくてく歩く。腹が立っているので恐ろしく早足、恐ろしく汗も吹き出る。ハイキング客も私を見ると思わずよける。そうだそうだ、避けろ避けろ。オレサマは今、恐ろしく気が立っているのら。上り坂も同じペースで歩く。トンネルは3つほどくぐった。ガソリンスタンドも4つ位通った。あと半分。ああ、再来週の店売りも並ばなきゃならないのかなぁ、売れてうれしいけど、券が手に入らないのはなぁ。すたすたすたすた歩きながら考える。今日の敗因は山崎まさやんとバイン、そして我らが清春率いるSADSとが重なっていたからだよなぁ、まさやん組は徹夜で並んでたから、やっぱり前日乗りしなければダメなんだろうなぁ。そこまでしたくないなぁ。でもチケットは欲しいしなぁ、なんとかならないものかなぁ。 とここまで考えてたら家についた。時計を見たら12時丁度だった。10時からまるまる2時間、怒りと諦めにまかせて早足で歩き続けてしまったのだ。うひゃぁ歩きすぎ、こらあ体脂肪燃焼してるかなぁ?怒りがウキウキ気分に変わりいそいそと体重計へ。けれども体脂肪も体重も全く変化無し。ウキウキ気分は光速でダウナー気分に変化し、そしてふて寝モード。よくない日だ。 10月8日(金) ため録りしてたハッチポッチステーションを一気試聴。予想以上に心臓に悪かった、七瀬でいうところの「かけがねを止める前に」グッチとこぶ平の思念がオレの心に流れ込んできたから。オヤジの「俺達若い頃結構遊んでました思念」は毎日9分だけならとっても楽しいんだけど、いくら縫いぐるみがかわいくても10本ほどまとめて見るとオヤジコールタールに肺が冒される。ハッチポッチは毎日少しずつ見るから楽しいんだ。そうなんだ。 10月7日(木) スーパーバタードッグ見る。かっこいい!ファンキーってこういうときに言うんだなあ。轟音ノイズギターもいいけど、こういうチャキチャキギターもいいものだね。グルーヴグルーヴ! 10月6日(水) この頃あまりにもさわやかに生きすぎているので、じゃがたらのベストを借りて暗黒面を補給する。聴いてるとかわいいカフェに寄ってかわいい雑貨屋さんにいってかわいいレコード買ってかわいい古着屋さんに行ってちゃダメダメな気になってくる。もっと暗黒に生きていかなくては。 けれどもそうは思ってはみたものの、かわいいオリーブ人生もドロドロアングラ人生もどっちにも憧れる自分がいる。そして結局どっちにも辿り着けない中途半端な自分がいる。嗚呼中途半端小市民人生。 10月5日(火) きいたところによると、昨日手に入れたスーパーゼウスはどうやらほんとに珍しいものらしいのでギターに貼らずに取っておくことに。ラッキーなこともあるものだ。 帰りの電車の中、隣のおとなしそうな女性がなにやら書類を熟読しながらニヤニヤニヤニヤしている。さりげなく書類を覗き込んでみると沢山の顔文字。なにかのページをプリントアウトして読んでニヤニヤしてるんだ。うへぇと思いつつ更に観察を重ねること数分、その人はアルフィーのファンで、先日行われたインストアライブのレポートを読んでいることが判明。ただただ 高「ベルリンのソーセージはしょっぱい」とか 幸「酒がすすむ」とか 桜「なんじゃそら」とかアルフィー三人のお喋りがつらつらと書かれている。ただそれ読んでるだけでそんなに幸せになれるとは。うらやましいなぁ。 10月4日(月) 「ビックリマン2000」買ってしまった。あのビックリマンチョコがミレニアムブームにあやかって帰ってきたんです。値段も不景気にあやかって60円に値上げです。以前の2倍の値段です、でも大きさは1.2倍くらいのものです。けれどもシールって今時の子供達は集めるのかな?ポケモン集めたり、遊戯王のカード集めたりする方が楽しいんじゃなないかしら。 、、と昔のピックリマンの話を思い出そうとするけれど、まるっきり思い出せない。次界っていうユートピアを探しに聖フェニックスがヘッドロココになりながら始祖ジュラから脱皮したブラックゼウスと闘ったりする話だっけ?ん〜なんだか分からないや、アニメにまでなったのに覚えてないや。あんだけ流行ったのに、ラーメンバーみたいな変な後発商品まで出てたのに。 そんなことを考えながら封を開けたら出てきたシールがいきなりスーパーゼウスだった。うわっ第一弾ヘッドやん。びっくりするやん。なんで始めて買ったお菓子にこんなのが入ってんの?今度のビックリマンもヘッドの出る確率って低いのかな?だとしたらついてるなぁ。チョコじゃなくて宝くじ買っておけばよかったなぁ。 10月3日(日) 大英博物館古代エジプト展を都美術館まで見に行く。最終日だということを忘れて夕方のこのこと出掛けていったら50分待ち、見る前からへとへとになってしまう。列の後ろの女はピンクハウスもどきの格好でツレに「エジプトはね、マンガでね、読んだんだけどね、えっとぉ、えっとぉ、ファラオはとっても怖い人でね、機嫌がね、悪いとね、部下の首をはねちゃうんだってー、きゃーこわーいー」と自分で勝手に喋って怖がって腕にしがみついとった。エジプト好きってこういう不思議ちゃんが多いと感じるのは私の偏見? 展示品は教科書に出てきたものばかり。アメンホテプ3世像やらいろんな像がたっくさん。メンフィスー 警備員は「こちらのミイラが空いてて見やすいですー」とデパート店員のごとく叫ぶ。イズミルゥー 大理石に刻まれた象形文字はもう何千年も前の誰かが掘ったんだよなぁ。ラガシュー 今回面白かったのはローマ時代初期のミイラ。ミイラの箱に描かれる個人の顔が妙に写実てきになっていて、小さい子が見たらしばらく眠れなくなりそうな作り。呪いの人形みたいっす。ウナス助けてー っと、全部見て40分、並んだ時間の方が長かった。やっぱ最終日に行くのはよくないなぁ、疲れてしまってじっくり見れるはずのものも見れんようになっとる。とほほほ。 10月2日(土) ロッキンオンの新雑誌「SIGHT」立ち読み。文藝春秋も世界も新潮45も興味深く読めるのに、同じく読者の対象を30〜40代としているのに、鳴り物入りで創刊したこの雑誌、あまりにも中身がなさすぎる。ロッキンオンを読んできた大人ための雑誌でなく、ロッキンオンなどで小銭をかせいだだ大人が読む本だと思った。中途半端なブルジョア感がなんかやだ。ホテル紹介とかブルータスにやらせとけばいいんだ。 も:だいたい、昔はやった人達にお話訊いてどうすんだよ。 よ:なにを言ってるんだよ吉本隆明も河合隼雄も素晴らしいじゃないか。 も:そうだけどさー、「今」って感じしないと思わない?なんで1999年にもなってこの人達に死について語ってもらっても、、、 よ:なんだよ、君は東浩紀とかだったらいいんか?福田一也だったらいいんか?だったらモンスーン読んでりゃいいじゃねえか。 も:おいおい(笑)。つまり季刊にしては内容が煮詰まってないわけさ。 そんで少女マンガ!なんだこの人選は。 今時高橋源一郎はないでしょ、どうして少女マンガマイベストテンに「ストップひばりくん」「へば、ハローちゃん」「おたんこナース」が入ってんのさ。「王家の紋章」に「アイドルを探せ」「笑う大天使」「エロイカより愛を込めて」ってもう「僕はこの頃マンガよんでませーん、或いは感覚が摩耗してついていけませーん」って言ってるようなもんじゃん。センスないやつにマンガ紹介させるなよぉ、センス無いオヤジに飲み屋で語り出しちゃうんじゃないじゃん、もう訳知り顔のセンスないオヤジってこういう雑誌鵜呑みにしちゃうんだから、んもう、勘弁してほしいよ。 フェスでゴミ拾うとかどうとか雑誌で書いてても、社長は本当は排気量ドバドバの外車で苗場まで繰り出したがってるんだなぁ、と外車特集読んで思いました。 10月1日(金) ナンバーガール@クラブクアトロ。ここ数ヶ月で一番良かった、いや今までで一番よかったカモ。久しぶりに舞台の上から殺気を感じた。「EIGHT BEATER]」から間髪入れず「Iggy Pop Fan Club」「タッチ」「桜のダンス」と立て続けに4曲、休まないで4曲も演奏とはなんて珍しいことだ。向井氏のテンションもなんだか凄く高い。他の人のテンションも物凄い感じがする。お客さんのノリはちょっと昔に戻ってきた感じ、ダイブする人は真ん中に、そうでない人は端っこにと棲み分けが出来ていてむやみやたらに頭を蹴られることが少なく(でもやっぱり蹴られたけど)音楽を聴くことに没頭出来る。「SAMURAI」の時はちゃんとみんな体止めるし、会場が一つになって盛り上がっております。素晴らしいねえ、うーん。 「透明少女」のとき、ダイブ客に目を蹴られてコンタクトがずれてしまうというアクシデント。鏡はロッカーの中だし暗いし、しょうがないので後ろに下がろうとすると、お客さんがすーっとモーゼの波のように道をあけてくれたのだ。うーん、暖かい暖かい。すごい前の方にいたのに対した苦労もなく後ろまで下がれて、下がって体制立て直したあとも簡単に前へと通してくれるし、しみじみ暖かい。 なので真ん中の2曲ほどが聴けなかったのが残念なんだけど、でもそんなのどうでもいいくらい、最後の「SUPER YOUNG」とen の「OMOOIDE IN MY HEAD」の張りつめ方がよかった。ひさ子ちゃんなんてスピーカーの上によじ登ってギターかきむしっちゃうんだもの。すごいっスよう。 帰りはコンビニで烏龍茶のペット2リットル一気のみ。道路に座って秋風を受けて余韻に浸る。ああ、素晴らしい素晴らしい。これからもっと大きくなって行くんだろうなぁ。よかったよかった。 |