にっき
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11月30日(木)
ボランティア先で特訓であります。本日はネット通販のページのレイアウト替え。先日トレースしたページに商品画像と商品画像をクリックすると起動するCGIのタグを仕込む作業を黙々とこなします。CGIはまったくの素人なのでちんぷんかんぷん、こんな文字の羅列で寝ている間にお金が右に行ったり左に行ったりしちゃうんですねえ、すごいすごい。日本で掲示板のスクリプトぐらいは読めるようにしておくべきでしたな。この機会に覚えておこうと思います。日々勉強でありますなあ。
そんでもって、好きなCDを持ってきて流して良いという許可を得まして、なので一応ナンバーガールのCD持っていってみました。嫌いではないのですが井上陽水のベストが延々と流れる状況にはもう飽き飽きだったのです。んが、なんとな〜くみなさんテンパッっていらっしゃるようなので、そんな中でナンバーガールなんて流したら集団発狂してしまうかもしれない、そんな事を一瞬思って一般受けしそうな林檎ちゃんを流してしまいました。嗚呼日和ってしまった・・・ すいませんすいません、私新入りなもんだから、まだ慣れていないもんだから、周りに人に嫌われたくなかったんですぅ、本当にすいませんですぅ。ナンバーガールを愛する全ての人に申し訳ない思いでいっぱいです。次こそはナンバーガールを職場でかけたいと思います。ああ、勇気のない自分。ああフランスにいるというのにパリのエスプリが全然感じられない一日だなあ。



11月29日(水)
私がよくスリに会うのはシャンゼリゼ通りの下をまっすぐに通っている一号線という地下鉄です。あんまり乗りたくないのですが、なにせ主要な路線なので避けて通ることが難しい。本日も周囲に気を配りながら泣く泣く乗り込み、とにかくドア付近を避けて奥の連結部分の方に席を見つけて座り込みました。 いろいろな人が沢山います、乗客の殆どが観光客。堂々と地図をひろげて次の乗換駅を確認したり、ガイドブックを読んでお店チェックをしたりしています。いろいろな観光客がいるというのに、どうして日本人、特に私ばかりが狙われるのか全く持って謎であります。お金持ちそうな人はもっと沢山いるのになあ。
そんなことを考えながら対面の席のおばさん客二人組に目をやるとあらびっくり。お客さんたら、ジャケットのポッケから高そうなヴィトンのエピ財布がはみ出ていますよ!あらら、お隣のお客さんもおなじくジャンパーのポッケからヴィトン財布がこぼれ落ちそうですよ!そんな分かりやすそうな格好で!こんな路線で危ないじゃないですか!注意した方がいいのかなあ・・・と、そんな心配をしていたその時、おばさんの一人のジャケットの中からR2D2が怒っているような電波な音が聞こえてきました。??? おばさんはいきなりジャケットの中に顔をうずめてなにやら喋っています。となりのおばさんも神妙な顔をしています。よくみると彼女、ジャケットの中に軽自動車のバッテリーぐらいの大きさの無線機を忍ばせているみたい。どうやら彼女たちは囮捜査官みたいです、分かりやすい格好をしてスリの人にわざと財布を取らせて現行犯逮捕を目論んでいるみたいなんです。しかし、、、そんな大きな無線機持ち歩いていて、そんでもって電車の中で柳沢慎吾の警察無線ネタみたいなやりとりを大勢の人の前で繰り広げていたら、捕まるものも捕まらないような気がするのですが・・・ なんとなくパリでスリが跋扈している理由が分かったような気がします。



11月28日(火)
ボランティア先での本日の授業は、デザイナーさんがイラストレータで描いたWEBのイメージ図を、DreamWeaverに持っていって、そんでもってトレースしてきちんとしたページにしていく、という作業です。何がなんやら分かりませんがとにかくプロさんはWEB作るときはちゃんと設計図を書いてから始めるということらしいのだよ。イメージ通りの配置にするために見えないテーブルをところ狭しと並べるらしいのだよ。タメになりますよ、まったく。トレースという機能を初めて使ってみましたよ。なるほど便利な機能ですよ、もっと早く知っておくべきでしたよ。本を見ただけじゃ便利さが分からんものですよ。やはり実践あるのみなんだよ。また一つ目から鱗が落ちたものですよ。
家に帰ったらテレビにて、ジム・キャリーの「ライアー ライアー」放映中。仏題はそのまんま直訳「MENTEUR MENTEUR」。テレビ用なのでフランス語の吹き替え版な・の・で・す・が・・・ 日本で下条アトムがエディ・マーフィーの声ををやっていても腹が立つことはありませんが、こっちでジム・キャリーがフランス語で喋っているのを眺めているとなんだかむかついてきますな。彼のの早口でまくし立てる芸風をフランス語でやられてもちっとも味が出てこなのだよ。多分おもしろいこと言っているんだろうなあ、とは思うんだけど何言っているのか速すぎて分からないのだよ。とても悲しいのだよ。つまり儂は自分の語学力のなさを棚に上げてテレビ局に文句を言っている一視聴者に過ぎないわけだよ。ぐすん。話の筋は単純で誰にでも分かる内容なだけに、小ネタが聞き取れないのは致命的なんだよ。字幕スーパーの放送をやってほしいものです。



11月27日(月)
久しくかぶを食べてないなあ、かぶを食べたいけどこっちには売ってないよねえ、まだ季節でないのかなあ、と独り言を呟いていたら、友人に怪訝な顔をされてしまいました。「は?何を言っているの?スーパーで山積みになっているじゃない」とのこと。あわわわわ、スーパーで売られている紫色で丸い野菜はかぶだったのですね!私ってばすっかりアフリカ辺りで取れた特殊なイモだとばかり思っておりました。「このイモ、なんだか美味しい、かぶみたいで・・・」とか何とかいいながら一昨日作ったポトフに入れていました。なんということでしょう、自分がこんなにアホだったなんて。そしてかぶが紫色をしていたなんて、そして既に食べていたなんて。全くもって気づきませんでしたよ。日本のかぶのエレガンスが全く感じられない紫色のフランスかぶ。日本のかぶを田園調布のお嬢様だとしたらフランスのかぶは蒲田のキャバクラ嬢みたいな感じです。己のアホさを恥じ入るばかりです。

ところで全く話は変わるのですが、フランスのおたくさんたちには本当に頭がさがります。このページを作っている人はいったいどこから日本の情報を仕入れているのでしょう?末永遙の画像が異常な充実ぶりがとても怖いです。あどけない顔して爆発ダイナマイトバデーな14歳(15になったか?)の彼女が獰猛なフランス男にまで目をつけられているなんて・・・・ ネットはげに恐ろしいところですなあ、この国には著作権の「ちょ」の字もないっすね。あーおそろしかおそろしか。
著作権を考えていないといえばここのフランス人も恐れを知りませんよね。只今キャンディを生んだ二人のママはケンカと裁判の真っ最中。いがいが先生は今のところキャンディ使ってお金儲けできないので、ローズちゃんというキャンディそっくりの女の子の絵で売ったり、防虫剤の広告にキャンディそっくり(だけど名前はちがう)なマンガをかいたりしてなんとか日銭を稼いでいます。生みの親のいがいが先生だってキャンディ使えないっちゅうのに、ここの人たちの著作権の踏みにじり方は常軌を逸しておりますよ。まったくねえ、私がフランス語を上手に操ることができたら「あんたたちの好きなキャンディの作者は、日本では犯罪ギリギリ漫画家って呼ばれているんだよ」とメールで教えてあげれるのになあ。ま、外国のネットはバレなきゃなんでもありっちゅうことですね。



11月26日(日)
タン・フレールというお店に行って来ました、パリのはずれにあるパリの中で一番大きな中華スーパーです。ここに行けば無いものは無いと言われるほどの品揃えっぷり。なのでありとあらゆる場所からお客様がやってきて周辺一帯は大渋滞。特に土日の混雑ぶりはすさまじい。街もアジア人だらけで、看板も漢字だらけで、フランス語は全く聞こえてきません。一瞬香港に来たのかと錯覚してしまうほど。同郷で群れるのが好きなのは日本人だけではないのが分かり安心します。中国人の群っぷりはワールドワイドだからのう。外国来てるのにその中で自分たちの国作ることないだろうと思ってしまうくらい「自分たち好き」の彼ら、ちょっと尊敬します。
この頃学校ではフランスのことよりも中国や韓国など、隣の国について学ぶことが多いです。自分たちの発想の仕方の大元が大陸経由のものであることは、今まで本で読んで分かった気になっていましたが、彼ら、彼女らと実際に話してみて改めて実感するということが頻繁です。なのに私はアジアのことをまるで知らない。彼らは日本のことについてとても詳しいのに、、、 近くにある国々なのに、知らないままでいるのは非常にもったいない気がします(私がケチだからか?)。次に別の国に住める機会ができたら、今度は中国か韓国に行ってみたいなあ。自分たちと何処が一緒で何処が違うのか比べてみたいなあ、そう考えることしばしばです。
体育館のような巨大プレハブ平屋建ての店舗には沢山のお客様と沢山の商品。中国ものだけでなく、日本、韓国、ベトナム、タイetc...の商品が所狭しと並べられています。フカヒレや餃子の皮、カップ麺や生春巻き、冷凍焼売にジャスミン茶、韓国海苔にトムヤムクンの素などなど、久しく食べていないものばかり。そんでもって野菜の充実ぶりにはうっとりとため息が出てしまいます。タケノコに白い大根、青梗菜にパクチー、柿もありますし、温州みかんも売っている。なんとまあパラダイスっつうかねえ。野菜見て目を潤ませている女(しかも大根で)、野菜を撫でさすっている女(しかもいいサイズの大根を)、日本だったら真っ先に病院に担ぎ込まれているはずなのですが、ここは異国なので大目に見て貰えるでしょう。大根はねえ、ほんと久しぶりでため息ついちゃうぐらい懐かしいっす。しかし昨日大量にポトフもどきを作ってしまったので、しばらく買い物はお休みなのです。いつかまた買いに来ることを近いながら店を後にしました。ただのウィンドウ・ショッピングに片道一時間近くかけてしまった、あほだなあ。



11月25日(土)
私の家には引っ越し二日目に転がり込んできた居候さんがおったのですよ、実は今日で彼女が失踪して10日になるのですよ。毎日遊び歩いている私ですがこれでも心配しているのですよ、何もしていないけど結構気に掛かっているんですよ、困ったもんですよ、と困りながらバターになりそうなくらいに家の中をぐるぐる回りながらいろいろ心当たりにいろいろと当たってみたところ、別の友人には「家が決まったので引っ越した」と連絡が入ったとのこと。「結構広いからみんなで遊びにきてね」と仰っていたとのこと。なんとまあ、私には連絡なしですかい、そんでもって荷物は置きっぱなしですかい、いや、別にいいんですが、なーんか順番が逆なような気がするのですが気のせいでしょうか?わしに何かまずい点でもあったのだったら言ってほしかったづら、つうか別れの挨拶&荷物(段ボール4箱&スーツケース)の処分は必須だと思うのじゃがのう、これは私の我が儘なんじゃろうか・・・ 
やっぱり会って二回目の人といきなり共同生活はするもんじゃあないなあ(というものの先方さんがいきなり荷物持って乗り込んできたので断り切れなかったのだ)、いや、そんな風に考える私の心の狭さに全ての原因はあるはずだ、いや、そんなことばっかりやっていたら自分のことに手が回らないよ、いや、海外だからこそ助け合いは必要でしょう、でもでも、だからこそ礼儀は必要でしょう、あーだこーだあーだこーだ、、、、と自分の頭の中で小人さんたちが会議を始めてしまいました。やばい人の仲間入りはもうすぐかしらん、あ、既に仲間には入っているのだろうなあ、どうしたらいいんだろうなあ、ふう。

そんでもってお小遣い稼ぎ先に行ったらこっちでもプチ事件発生。ここの業務は短期アパートを旅行客に貸すというものなんですが、そこで物件を借りたお客様が自殺未遂をした上にこれまた失踪してしまったというからさあ大変。なんだかよく分かりませんが、お客様はフランス留学中のお嬢様で、そんでもってアパートを借りているというのに、こちらの部屋を借りたらしくて、そして友達に「睡眠薬大量に飲んだ」と電話かけまくって、さらに忽然と消えてしまったというからびっくりだ。いったい何が目的で彼女はこんなことをしたのでしょうかねえ。
彼女は友人達には「毎日が楽しくて楽しくてしょうがない」と話していたそうな。毎晩毎晩楽しい宴に参加していたそうな。でもでもなぜか自殺未遂(かどうかも本当のところわからない)&失踪。月曜には日本からご両親も駆けつけるそうで。彼女に何があったのでしょうか。とにかくいろいろな人が駆けずり回っています、多分その「大勢の人が自分のためにあたふたしている」ところを見て、自分の大切さ再確認☆ ってことなんでしょうか。だったら異国で、それも人様の家でやらなくてもなあ・・・ 私よりおばさんなのに・・・ と思ってしまうのは私が自分勝手なんじゃろうか・・・・ (そして先ほどの小人さん達再登場、頭の中の会議はエンドレスで続いていく・・・)
とにかく、どこかに出かけるときは誰かに行き先を告げるのが吉だと思います。今の私は声を大にしていいたい。



11月24日(金)
先日に引き続いて友人と日本でお世話になったフランス語の先生夫妻宅にお邪魔。先日伺った時に「生まれてから一度もうさぎを食べたことがない」とわざと呟いたのが功を奏したのかが、奥様はうさぎのシチューを作ってくださりました。わーいわーい、生まれて初めてのうさぎです。うさぎは今の時期が旬なのだそうで、フランスの家庭ではポピュラーな食材なんだとか、んでもって高級なレストランではあんまりメニューにないんだってさ。おふくろの味ってやつですかね、ボトル一本の赤ワインと沢山の野菜と一緒に煮込まれた丸ごと一匹うさぎは鶏肉に似た食感と味で、そんでもって長時間煮込まれたおかげで舌の上ですぐに溶けていきます。ああ生きてきて良かったなあ、うさぎのレバーは豚レバーと変わらない香りと味でございました。いつか円谷選手のように無理矢理鬼コーチに婚約解消させられたり、金メダルのプレッシャーに押しつぶされたりしたら、今日の料理を遺書に書くことを誓いますよ。ああ奥様あの時のうさぎのシチューおいしゅうございました。あの時のリンゴのタルトおいしゅうございました、ありがとうありがとう・・・
さてそんでもってご夫妻は、私の語彙が食べ物方面しか増えてないことを非常に非常に心配して下さっているようです。「もうnourriture(食べ物)のお勉強は今日で卒業!!! 明日からは他のお勉強をはじめましょう!!!」と何度も何度も言われてしまいました。確かに自分でも「○○が美味しい」や「○○スーパーの方が安い」などの話題になるとフランス語が上手になるような気はしていました。しかし現地フランス人にヤバいと思われるほどに会話能力が偏っているとなると問題です。食べ物のことばっかり話しているつもりはないのですが・・・ 日々反省。これから別分野の語彙を積極的に増やして行かなくてはなりません。とりあえず掃除用語くらいからはじめなければ。



11月23日(木)
ボランティア先で引き続き作業。先日フォトショップでリサイズした沢山の画像をDreamweaverの画面上に並べていく作業。すでにページのレイアウトは美しく仕上がっており、後は写真を間違えないように私がちまちまはめ込んでいくだけになっております。なんとまあスッキリ美しい構成ですこと。聞けば「つくりたいページのイメージをまずイラストレータで書き起こして、それをDWに持ち込んでトレースしてテーブル組んでテンプレート作る云々」という一度だけ聞いたのでは全く理解できない作業を経てつくられているそうな。やっぱり仕事で作っている人々は細部までこだわりさんなんですね。自分は今までメモ帳さえあれば普通にWeb作れるんだとばっかり思っておりまして(今も思っている)今更ながら頭を鈍器でかち割られたようなショックを受けています。ああ、私の今までの投資はなんだったのでしょう、、、自分もDreamweaverをソフマップ横浜店でFireworksと抱き合わせで購入したのに、全くと言っていいほど使いこなせておりません。こんなに便利に美しいペエジを作ることが出来るなら、早めにDWに完全乗り換えしておけば良かった・・・ んが、そんなこと言っていても始まらないし、とにかく今日もノルマが大量なので、宇多田ヒカルのBGMに体を揺らしながらひーこらひーこらばひんばひん言いながら画像はめ込んで画像はめ込んで画像はめ込んで画像はめ込んではめ込んではめ込んで・・・ とあっというまに夜の10時近くになってしまいました。綺麗なページを作るのって本当に大変なんですねえ。そして今日もノルマの半分しかこなせなかったです、自分の不能さが情けないです。
夜遅くなってしまいましたが食欲はばりばり。きちんとアンディーブの生ハム巻きグラタン作って食べて寝ました。アンディーブは安くて美味しくてサラダでも、グラタンでも、ソテーでも、何にでもなる便利な野菜、共働きの家庭の方などにお薦めの野菜です。オーブンあってよかったよかった。



11月22日(水)
今日はルーブル美術館の「ヤングの日」。18時過ぎから21時30分までの時間、ヤングな人は無料で入場できるのです。本当に若者に優しい国だ、本当に貧乏人に甘い国だ、本当に暇人に暖かい国だ、ありがたいありがたい。
しっかし3時間ちょっとではルーブルは廻りきれないので、本日はドゥノン宮(ルーブルは3つの宮に分かれてる)オンリーで攻めてみることにしました。ドゥノンは言ってみれば「ルーブルおいしいところ全部集中宮」ってな所で、「モナリザ」も「サモトラケのニケ」もダヴィッドもアングルもドラクロワも、有名どころは全てこの宮に置かれており、時間が無いときはここさえ見ておけばルーブルの全てを見た気になれるありがたい宮です。あ、ミロのビーナスは隣のシュリー宮でしたな。今回は特に半地下から一階にかけてコプト・エトルリア・ローマ周辺を巡回、時代の神秘に勝手に酔いしれます。日本でボンベイのモザイクなどの古代ローマ美術を見ても、あんまりピンと来なかったのですが、モザイクがさり気なく住居に用いられている国に住むようになって漸くその素晴らしさが分かってきたような気がします。人はこれをフランスかぶれというのかもしれませんが、でも本当なんだ。この調子でユーロビート&ヒップホップ大好きっ娘になってしまったらどうしよう、自決しなくちゃ。
今日は「ヤングの日特別企画」として、エコール・ド・ルーブルやソルボンヌで美術史を学ぶ学生達がボランティアでガイドをしてくれています。館内の至る所で作品を解説している若いガイドさんと若者達。一生懸命解説している学生さんのそばに立って解説を盗み聞きして見聞を深めます、が、やっぱり若い人の言葉は聞き取るのが難しい。肝心なことが聞き取れないので少々悲しいです。いつかかならず全ての言葉を聞き取れるようになる日が来ることをを信じながら、とりあえず美術館をうろうろ。モナリザの辺りはやっぱり夜でも大混雑、モナリザを見るよりモナリザを見に来た観光客を見る方が面白いんだよなあ。スペイン人とかイタリア人とか、騒ぐだけ騒いで5秒だけ見て帰っていくのを見ると、日本人観光客の団体さんとさして変わらないような気がしてきます。んでも日本人が妙に目立ってしまうのは何故なのかしら。変な島国オーラが出ているのでしょうか?謎であります。


11月21日(火)
午前中はパッシーにあるワイン博物館へ、その名の通りワインの博物館であります。以前は修道院だった建物の中に、ぶどうの収穫からワインを瓶に詰めコルクで栓をするところまで余すところ無く展示しております。収穫のための鎌やワインを作るための大きな樽、ワインを詰めるための古いガラス瓶、技術が発達するとワインも発達し、ワインを発達させようとすると技術も発達する。フランスの歴史はワインとともにあるのですねえ、しみじみ。しみじみしたまま博物館の中でワインの試飲をさせていただきます(これが自分にとってメイン)。おつまみ無しで空きっ腹にワインが入るとかなりつらいっすね、んでもってこの建物、本格的にかび臭いっす、ワインの匂いなんだか建物の匂いなんだか分からないくらいかび臭いっす。かび臭いのはもしかしたら自分なのでは・・・という妄想に駆られるほどのかび臭さ。まあ美味しかったのでよいです。
んで午後、日本からまた友達がやってきました。航空券が安いからか、円が強いからかこの頃は海外に来る方多いっすね。なんとか生活にも慣れてきて、そんでもって少しだけですが余裕も出来てきた今日この頃、いいタイミングの息抜きが出来てありがたいものです。飛行機が遅れて、バスも渋滞して、なので待ち合わせが午後の10時になってしまいましたが、パリはわしの地元とは大違い。ちゃんと食べ物屋さんが営業しているんだよねえ。すごいなあ、都会。約一週間ぶりの外食です。やっぱり外で食べる料理は味が違うんだよねえ、ボジョレー飲みながらまったりと日本語トーク。頼んでいた「うらまるマーケット」を録画して持ってきていただきました。久々の薬丸&久美子トークが見ることが出来ると思うと、それだけで胸がいっぱいであります。よかったよかった。


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