にっき
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12月10日(日)
昨日は大雨でタクシーが捕まらず、帰宅したのは午前5時過ぎでありました。本日の起床時刻は15時でありました。いくらなんでも寝過ぎなような気がします。まあしょうがない。
んで、先日泊まっていった友人達が明日からロンドンへと旅立ちます。いやあ大変でしたねえ、私も宿なんて予約したことないクチだったものでねえ、お気持ち察しますよ、ということでレアールくんだりまでご飯を食べに行きました。日曜日でもこの辺はお店は開いているし、活気に満ちあふれているしで、非常に非常にありがたい区域。フランスはほんと日曜日は何もない国なのです。ムール貝を食べたりキッシュを食べたり、サニーデイの解散を教えて友人達をびっくりさせたり、のんびりまったりすごしました。イギリスでは宿が簡単に見つかるとよいのですが・・・ 幸運をお祈り致します。



12月 9日(土)
友人とこじゃれたキッシュ屋さんでランチ。本当は更にこじゃれたお店に行こうとしていたのですが、「予約がないとダメ」と店の前で追い返されてしまったのです。ちっ お高くとまっていやがるぜ。レストランに予約入れるなんて肉食人種のすることじゃないか。どうして前の日から食べたいものを考えておかなくちゃいけないのさ。食べたいものなんて食べる30分前に決まるのが普通だろう、ぷんぷん。
午後からはボランティア先のミーティング。ミーティングだけと聞いていたのに、帰り際に「ちょっと人手が足りないので素材撮ってきて。どうせヒマなんでしょ?」と仕事を振られてぷんぷん。「どうせ」とはなんという言い草!ただ働きだというのにどうしてこんなにこき使われなければならないのでしょう?これじゃあまるで日本人みたいじゃない。しかし断る理由が見つからずピガールのはずれにある事務所からバスティーユまで泣く泣く遠征。今日に限って地下鉄1番線(中央線みたいな役割をしている)がストで運休しており、しょうがなく思いっきり遠回りをして倍以上の時間を電車の中で過ごしてしまいました。バスティーユ駅の地下鉄の看板を撮影しなくてはならなかったのですが、土曜日で観光客が多くてんもう大変大変。ホームにはひっきりなしに電車が入ってきて、沢山の乗客が乗り降りしておって、そんでもって泥棒さんに気を付けなくっちゃいけないしで、なんだかもう阿鼻叫喚。そんな人間交差点の中に踏入りいろんな人種をかき分けてフラッシュばちばち焚いて写真を撮っていきます。駅の構内で写真撮ってるなんてお上りさんここに極まれりってな感じですな。はあ。
んでもってバスティーユで写真撮って地下鉄でサン・ラザール駅方面へ移動。こちらにはプランタンというデパートがあり、そこのクリスマス特別ショウ・ウィンドウをじっくり見物。こっちのデパートはクリスマスに命をかけておりまして、ショウ・ウィンドウも思いっきり凝ったつくりになっておるのです。ボランティア先のサイトでは、そんな「パリのショウ・ウィンドウ特集」をやることになったらしいのですが、人手が足りずこのデパートの飾り付けのレポートを書く役目を押しつけられてしまったのです。形だけ忙しいフリしているのがばれてしまったのです、困った困った。プランタンの今年のテーマは「グラム・ロック」ということなんですが、フランス人の考えるロックというのは「TAXI2」に出てきた日本人と同じくらい奇妙でありますね、本場のロックの人が見たら怒るかも。でもまあ、カワイイのでいいんじゃないでしょうか(なげやり)。
んでショウ・ウィンドウの中では「熊のぬいぐるみのロックバンドさんたちの一日」というテーマで、沢山のぬいぐるみさんたちが飛んだり跳ねたり踊ったりしております。フランスのよいところは、デパートのショウ・ウィンドウ前にきちんと「子供さん専用お立ち台」があって、背の小さい子供達でも、大人達に混じってじっくりとショウ・ウィンドウを見物できるところですなあ。老若男女問わずメルヘンの世界に浸れるいい雰囲気。クリスマスって感じですねえ。
そんなムードに酔いしれながら一生懸命写真取ってたら、濡れた新聞紙を踏んで滑ってすってんころりん。道のど真ん中で尻もち着いてしまいました。服も鞄もびしょびしょです。ああん、私ったら勝手にこんなに濡れちゃってるぅ ってなことを呟いてみても誰も聞いてもくれねえ。どうして無償奉仕でこんなに疲れなくてはいけないのかしら、ぷんぷんぷんぷん。
積もりにつもった不満が私の眉間の皺として顔に表れていたのでしょう、社長さんが事務所に戻った私のご機嫌斜めをまっすぐにするために、びっくり仰天、お寿司を食べに連れて行ってくださったのです!寿司屋は実は生まれて初めてなのです!日本での寿司ライフはいつも出前だったのです!カウンタなんてテレビでしか見たことがなかったのです!生まれて初めての寿司屋がフランスとは!カウンターに座って職人さんがすしを握っているところを生で見てしまいました。生の魚を食べてしまいました。あいやー 苦労はしておくべきだねえ。単純ですが思いっきりご機嫌。ああ生きていてよかった。
ここで帰れば満足な一日だったのです、し・か・し 寿司屋の隣はカラオケスナックだった!社長さんはカラオケだいすきおやじさんだった!寿司とかあんきもとか冷や奴とか日本酒とか奢って貰っている身分ではおっちゃんの誘いを断ることはできません。フランスにもカラオケあるんだねえ。11月の新曲までが網羅されているレーザーカラオケが入っているスナックは、私と同じくらいの日本人のお姉ちゃんとママさんとが働いていて場末感120%。お客さんは全員おっさん、そして聞いたことのある有名な会社の人たち。聞くところによるとここは日本人駐在員のおっさんたちの社交場で、んでもってここで首相もびっくりするような大きな取引などの話し合いがされているそうな。ふーん、すごいんだねえ。んでもって社長はんの熱唱をずーっとずっーと聞かされて、帰宅はなんと午前3時。なんでこんなに疲れなくてはならないのかしら。ふう。



12月 8日(金)
ボランティア先でフィルムスキャナーの使い方を教えて戴きました。フィルムスキャナーとは文字通りフィルムをスキャンする機械です、そんなの誰でも知ってるか。私ってばアホなもんで、今までフィルムスキャナーっていうのはポジフィルムしか取り込めないもんだとばかり思っておったのですよ、ネガフィルムでも取り込めるのですね、やっぱり時代は21世紀なんだなあ、便利だなあ。ということは社長さんがいない隙にこの機械を使えば、自分で撮った写真のフィルムが立派なデジタルデータになるという訳なのですよ、もうデジカメの使い方が分かんなくて全然写真取れなくて悩んでいるとかいう状況もなくなるわけですよ、わーいわーい。他の機械はともかく、この機械だけは使いこなせるようになっておかねばなりません、自分のためですもの。
ということで、フォトショップを起動させて取材の方々が撮ってきた写真をとりあえず300枚ほど取り込みます。いつまでもいつまでもいつまでもいつまでたっても終わることなく取り込み続けます。レストランの取材に行ってきた方がいるらしく、ずっとずっと料理の写真ばかりを取り込んでおります。同じ料理ばかり何度も何度も何度も何度も取り込んで、時々露出を上げてみたり輪郭線を強調させてみたりしながら、同じ作業を黙々とこなしていきます。空きっ腹の人間に料理の写真を見せるなんて残酷ですな、と最初は思っていたのですが時間が経つ内に食べ物の写真が食べ物に見えなくなってきました。写真の中身なんてどうでもよくなってきました。ルーチンワークって恐ろしいもんですなあ。気が付いたら23時です。もはやただ働きの域を超えているような気がするのですよ、なんだかなあ。



12月 7日(木)
もらったクロワッサンとカフェオレで客人をおもてなし。なんだかフランス人の朝食みたいですね。M6でやってるオハスタフランス版こと「モーニングライブ」を見ながら朝食です。お気に入りなので知り合い全員に薦めているのですが、「朝からあんなハイテンション疲れる」「見ると脳味噌がとろけそうになる」「他のチャンネルの落ち着いた雰囲気の方が絶対いい」と言った反応が返ってくるばかり。本日もフランスの番組だというのにブリットニー♪の羊のような歌声PVがプッシュされており朝からやる気を失う番組構成です。しかしクセになるとやめられないベタなつまらなさ。みんなもっと見ればいいのになあて。。。番組が終わり、始業まで少し時間があったので友人達と凱旋門見物。へへへ、写真なんて撮ってしまいましたよ。未だに観光客気分が抜けません。抜く気もないのですがね。
んで、学校が終わって夕方からオルセーへ、本日はオルセーの「ヤングの日」。若い人は入場無料になる日なのです。友人達と待ち合わせて入場、後に用事を控えている彼女たちのために勝手ガイド役を勤めて、とりあえず有名で要チェック作品だけを紹介することにしました。広い美術館に限られた時間なので、けっこう端折ってしまって、解説もおざなりだったのでちょっと申し訳なく思います。やっぱり広いオルセー、少々の時間では堪能するのは難しいですね、手強い敵だよオルセーは。友人達を出口まで見送ってから一人反省会を開いて、そんでもって再度自分のためにオルセーにチャレンジ。この日は各部屋にパリの各大学で美術史を学んでいる学生が常駐し、そんでもっていろいろ解説をしてくださるという仕掛けになっております。どちらの学生にとってもいい機会ですよね。しかし本当に解説を聞きたかったルドンの部屋で、ドイツ人留学生がドイツ語でガイド役の学生に質問したもんだから、ガイド学生さんったらドイツ語で解説始めてしまいました、しかもかなりの長時間。待っている時間がもったいないし、フランス語で質問言うのが不安だったので泣く泣くルドンの部屋を後にしました。なんだかもったいないなあ。
そしてニジンスキー展。彼の写真や資料VTRだけでもありがたい気分になってきますが、沢山の画家が描いた彼の肖像画にもうっとりしてきます。大好きなココシュカも彼の絵を描いていてびっくりさ、まあ同時代だし舞台好きな人だから描いてても不思議はないんだけどさ。外国行くのに飛行機乗る必要ないんだよねえ、未だにヨーロッパが陸続きということに慣れない島国出身の私。見ている最中に閉館時間になってしまいちょっと残念。もう一度くらい見に行こうと思っております。
ナンバーガール「鉄風 鋭くなって」ようやく入手しました。ヘビロテです。



12月 6日(水)
ボランティアじゃない方の会社に働きに行った帰り、そこの会社のアパートを借りているお客様から大量にクロワッサンを戴きました。なんでもリッツのパン作りコースに通われているそうで、そんでもって毎日常軌を逸するほどの量のパンを持ち帰らなくてはならないそうで。「人助けだと思って貰ってください」とまで言われてしまいました、うひゃあ。リッツで作ったリッツのレシピのパンが食べられるなんて!ラッキーなこともあるものです。そういえばフランスに来たというのにクロワッサンなんてお金出して食べたことないです。だって高いんだもん(一個5フランくらい)。だったら同じくらいの値段で朝も昼も夜も食べられるバゲットを買ってしまうというのが消費者なものです。
しっかし、あんまりにも大量に貰ってしまって(クロワッサン20数個&パン・オ・ショコラ数個)自分一人では食べきれる量ではありません。しょうがないので友人たちに電話して集まって貰って、パンを引き取りに集まって貰うことになりました。みなさん一人暮らしなので喜んでパンを引き取ってくださいましたよ。よかったよかった。
そんでもってパン配給所のすぐ近くが、編み物で生計を立てているワーキングホリデー友達の仕事先であるデザイナーさんのアトリエだそうで、夜遅くなのですがお邪魔することになりました。ポンピドゥーの前というもの凄い素晴らしい立地条件!広いアトリエはものがごちゃごちゃあるのですが、無駄なものはまったくなく、おしゃれなBGMとおしゃれな間接照明がおしゃれなアトリエを引き立てております。デザイナーさんたちは日本人の女の子二人組で、そんでもってニットを中心としたブランドをこの夏立ち上げたばかり。今は春に向けて必死になって毛糸を編みまくっているそうです。友達は一ヶ月で11着ものセーターを編み上げなくてはならないそうな。お仕事って大変だあねえ。
デザイナーさんにいろいろお話を伺うと「今日2001年の秋冬の毛糸の見本市に行って来た」とのこと。そんでもってその見本市には「2002年の春夏の毛糸のショーの予約受付をやっていた」とのこと。あれ?今いったい何年だっけ??? あんまりにも先のことなので頭がこんがらがってきました。とにかくもの凄い遠い未来まで流行の色やスタイルは決まっておるようです。21世紀はパステルカラーで幕開けみたいですね、楽しそうでよいことです。うんうん、自分のやりたいことが明確な人々とお話していると本当に刺激になります。私もクロワッサンばっかり喰ってるわけにはいかないのだなあ。
ほくほくした気持ちで帰宅、ぼーっとしながら寝支度をしていると深夜突然のお電話。電話の主は本日、日本からフランスに着いたばかりの友人達からで「ホテルが見つからないから泊めてくれ」とのこと。8時過ぎには空港に着いたそうなのですが、渋滞によってパリに入ったのが23時過ぎになってしまったとのこと。そんでもってホテルは満室ばかりとのこと。この時期ってホテルいつでも取れるものだとばかり思っていました。やっぱり深夜だと泊まりにくいんだなあ、、、ということでお二人様ご案内です。クロワッサン大目に貰っておいてよかったよかった、家が広くてよかったよかった。



12月 5日(火)
この世で一番のうっかりミス「オートロックなのに鍵を持たないで外に出ちゃって、んもうたいへんたいへーん」をやってしまいました。放課後、ボランティア先に行く前に家に帰ってちょっと用事を済ませて、んでもって家を出ようとしたら・・・鍵が鞄の所定の位置に入っていなかったのです。 2〜3分の短い用事だったので鍵をその場所に入れずに玄関近くに置いといてしまったのです。やべ、この家オートロックなんだ・・・ と思った直後に玄関のドアはバタンと閉まり、私は家の外に閉め出されてしまった訳です。どんなに叩いても蹴ってもドアは開いてくれませんよ。家の周りをぐるぐる廻って侵入できそうな所を探したのですがやっぱりどこにもありませんよ。そりゃそうだよな、簡単に鍵の閉まったドアが開いたら泥棒入り放題だよなあ。さてさて困った、管理人さんのところにマスター借りに行っても「私は鍵を持っていないわ」との一点張り、ちぇっ 使えない管理人さんだよ。大家さんは栃木県とかいう一度は耳にしたことのある日本の奥地に帰ってしまっているし、困った困った非常に困った。
非常に焦りながら自分の頭の中の大家さん語録フォルダを開きます。そういえば昔大家さんは「鍵を家の中に入れたままドア閉めちゃった事が何度もある」って言っていたなあ。「なので合い鍵を仲良しの誰かに預けている」って言っていたなあ。もしかしたら大家さんが私に紹介してくれた知り合いの中に誰か鍵を持っている人がいるかもしれないなあ。。。ということで、私の知っている大家さんの知り合いに片っ端から電話してみることにしました。しかし夕方5時過ぎ、みなさん殆ど家におりません。どうしようどうしよう、5時にはボランティア先に着いていなくちゃいけないのに・・・なんとかかんとか最後の一人で電話が繋がり事情を説明すると、なんとまあその方の知り合いが鍵を持っていることが判明、そしてその方の連絡先を教えていただきました、本当に私は幸運に恵まれておりますこと。その方のお宅がすぐ近所だったので電話して直行、鍵をお借りして走って帰って無事に家の中に入ることができました。たった1時間の出来事だったのですが、本当に本当に本当に本当に死ぬかと思いました。
日本では田舎に住んでいたので家のドアに鍵をかけたことがなかったのです。フランスに来て初めて「戸締まり」という行為を始めたのです。それが言い訳にならないのは分かっておりますが、やっぱり日本で鍵の重要さを学んでおくべきでしたね、いろいろな方をハラハラさせてご迷惑をおかけしてしまいました。反省しながら寝ます。



12月 4日(月)
現在私はキングサイズのダブルベッドで寝ております。どんな寝相でもベッドから落ちることはないのでお気に入りなのですが、一つだけ問題があります。それはですね、、、いるのですよ。大家さんの旦那さん(本年2月にお亡くなり)が。まだいらっしゃるのですよ、ベッドの左側にいらっしゃるのですよ。見えていなくても分かるのですよ。非常に困っているのですよ〜
引っ越してきたばかりの時は広いベッドが嬉しくて嬉しくて、思い切り大の字になって寝てみたり, でんぐりがえししまくったりしたのですが、毎晩毎晩何回も何回も左足だけつってしまうという謎の症状に悩まされてしまいました。どうして左足だけ毎日毎日つってしまうのかしら?歩き方がおかしいのかしら?足が冷えているからかしら?しばらくの間悩んでいたのですが、ある日寝返りの関係でベッドの右側のみ使って寝てみたところあら不思議。あれほど悩まされていた腓返りがその晩は一回も起きず、ぐっすりぐっすり眠ることができたのです。なぜ?どうして?
その後、実験を繰り返し「ベッドの右側で寝れば足はつらない」という法則を発見するにいたりました。しかし右側で寝ていても寝返りうってベッドの中央〜左側に移動すると途端に足がつってしまいます。いったいどうしてなのかしら?
うーん、そういえば大家さんが「こっち(左側)に旦那が寝ていた」と言っていたなあ。は!もしかして旦那さん、まだこのベッドで寝ているのかも!そんでもって、はみ出してきた私の足を引っ張っているのかも!うへえ、一人暮らしだと思ったら二人暮らしだったのかあ。こいつはびっくりだ。
今のところ、足がつる以外に困ったことはないし、壁に掛けられている旦那さんの写真(大家さんが壁に貼ったまま日本に帰ってしまった)を見る限り優しそうな方なのでそんなに怖くはないのですが、やっぱり広いベッドなのだから大の字になって寝てみたいです。旦那さんに念波で話しかけてはいるのですが、うまく通じないのですよ。。。やっぱり念波もフランス語でなくてはだめなのかしら。困った困った。



12月 3日(日) コルマール ストラスブール
  午前中はコルマール探索。こちらのマルシェ・ド・ノエルも可愛らしい店が並んでおりますが、なんとなく昨日の市場より観光客向けって感じがしました。妙に売っているものがオシャレな感じなんですもの。去年も行ったのですがやっぱり今年も行っておきたいと思いまして、美しい街並みを抜けてウンターリンデン美術館へ。朝一番でイーゼンハイム祭壇画を拝んで参りました。やっぱり朝は団体客もおらず、ゆっくりと絵を鑑賞できますね。先日とは比較にならないくらい長い間絵を見ることができました。美術館は空いているに限ります。その後maison de teteという古い建物を見物したり、ゆったりとウィンドウショッピングをしたりしながらコルマールを堪能。もう一回くらいは訪れたいまちです。
そして電車に乗ってストラスブールへ。ここは大聖堂の前でマルシェ・ド・ノエルが開かれているのですが、やっぱり大都市だけあって、手垢にまみれているというか、大衆化しすぎているというか、、、とにかく人が多すぎて満足に歩けないマルシェなのです。vin shaud も前の二つの街は一杯10フランだったのに、こちらの街では12フラン。たった30円の違いですが私にとっては非常に大きい30円です。なのでただてくてくてくてく歩くのみ。けれどもやはり世界遺産。プティ・フランスは歩いているだけで楽しくなってくる雰囲気ある街並みであります。各家ごとにクリスマス用に窓辺を装飾しているのですが、その美しさったらもう!とにかく歩き回っていろいろな家を写真におさっめました。家がこんなにカワイイなら皆様装飾のし甲斐があるでしょうねえ。寒いけれども暖かいまちでありました。
んで、帰りはフランス名物ストライキにぶちあたり電車が2時間停車。パリに着いたのが12時近くになってしまいました。まったくフランス人には困ったものです。


12月 2日(土) カイゼルスベルグ コルマール
学校主催のアルザス地方へ一泊二日の遠足です。まだ日も昇らないうちから(この頃は8時過ぎないと明るくならない)電車に乗って東へ東へと向かいます。ドイツとフランスが取っり合いっこをしていたアルザス地方の文化は、やっぱりドイツに非常に影響を受けておりまして、パリとは全く違う街並みをしております。急な屋根と木組みの組み合わせが何とも美しい建物群は世界遺産に指定されており倉敷や飛騨と同じように歴史溢れる街。そういえば去年もここに来ていました、二度目の訪問ということです。懐かしいなあ。
約5時間電車に乗りストラスブールに到着後、ローカル線に乗り換え揺られること30分、小さな街コルマールに到着、そしてさらにバスで揺られること30分、カイゼルスベルグへ。日本のガイドブックにもあまり載ってカイゼルスベルグという街は、この地方で最も美しい「マルシェ・ド・ノエル(直訳:クリスマス市場)」が開かれているそうな。普通のマルシェとは違い、このマルシェ・ド・ノエルはその名の通りクリスマス商品のみ売られている市場。クリスマス用のお飾り、クリスマス用の食べ物、クリスマス用のテーブルクロス、クリスマス用の仮装グッズなど、ありとあらゆるクリスマスグッズが集結しております。年末のアメ横からうるさいおっちゃんが消えてなくなり、赤ら顔の外人さんが代わりに店番をしてて、商品が紅ジャケでなくってソーセージばかり売っている商店街を想像していただくと分かりやすいかと思われます(全然違うんですがね)。その可愛らしさと素朴さがキュートきわまりなくって、とにかく歩いているだけでウキウキしてきてしまいます。こっちの名物のvin chaud(ワインの熱燗、アルザスワインに砂糖、蜂蜜、レモン、シナモンなどを入れて暖めたもの)を飲みながらマカロン(これも名物)食べたり、クリスマスの飾りを買ったりしながら空気に浸りきります。寄り道して入ったクレープ屋で地元の子たちとポケモンについてトークをしたり、地元のおっちゃんに「この土地一番のソーセージは俺が持っているんだぜ」なんちゅう非常に分かりやすいセクハラを受けたりしながら、素朴な村を十分に堪能しました。
夕方コルマールに到着、電飾で飾られた美しい街並みを散歩しながらホテルに到着。荷物を置いた後に地元の素敵なレストランでディナー。グランドピアノと生歌付きであります。以前こちらで食べた安物のシュークルートは胃にもたれて最後まで食べることができなかったのですが、こちらのレストランのシュークルートは私の中の「シュークルートとか言って単なるキャベツの煮たやつじゃん」という偏見を思いっきりうち砕いて下さいました。ソーセージもソーセージのくせに口にいれるととろけるのです!豚バラ肉も下の中でとろりとろとろ、沢山食べても胃もたれしません。ちゃんとしたところでちゃんとしたものを食べないとダメなのですねえ、以後家訓といたしますです。アルザスワインも美味しいし、他の学生さんともお話がはずむし、なかなかのディナーでございました。あんまりにも美味しいワインだったので飲み過ぎて、帰宅後すぐに寝てしまいましたよ。さてさて明日はストラスブールだ。



12月 1日(金)
先々週のテストの結果が帰ってきました。うーん、喜んでいいのか悲しむべきなのか・・・ クラスの中では比較的いい点数だったのですが、日本で勉強していたことを考えるとかなり悪い点数。一番悔しかったのは密かに「こいつにだけは負けたくない」と思っていた勉強全然してないイスラエル人の金持ち息子に1%差で負けてしまったこと。勉強しなくてもある程度みんなできちゃうんだよなあ。そしてやっぱりヒアリングの点数が芳しくないです。ラテン諸国の子たちもそんなにいい点数ではなかったのが唯一の救いでしょうか。精進あるのみですねえ。
ボランティア先は私を22時過ぎまで帰してくれません、明日から一泊二日で旅行に行くと言っているのに、眠いのに。しかも勇気を出してナンバーガール「SAPPUKEI」をかけてみたところ、関西人の社長さんに「なんじゃこの五月蠅い音楽はー こういうアップテンポの曲は仕事が手につかのじゃ!」と言われて途中で止められてしまいました。また今日も林檎ちゃんを聴きながら仕事です。しょぼん。


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